埼玉の統一地方選、さいたま市議選の展望 80人前後が立候補か 現職が引退、激戦も 自民系2会派は

さいたま市議選80人前後立候補か 緑区1増・桜区1減、激戦も

 さいたま市議選(3月31日告示、4月9日投開票)は埼玉県議選と同じく統一地方選の前半日程で行われる。前回2019年は10区の総定数60に対し、79人が立候補した。今回は現職51人を含む80人前後が出馬に向けて準備を進めているとみられる。今月24日には市選管の立候補予定者説明会が開かれる。

 会派別では現在、立憲民主党、無所属議員の所属する民主改革と自民第1会派のさいたま自民が同数の15人。次いで公明が11人、自民第2会派の自民さいたまが7人、共産が7人。民主改革から離脱したさいたま未来が2人。自民系無所属1人、無所属2人。

 民主改革は現職15人のうち立民の2人が県議選に立候補する意向。立民の1人が引退し、無所属の1人は態度を明らかにしていない。立民の現職新人の計13人と無所属の現職2人が準備を進めている。

 2会派に分かれている自民系会派は、市庁舎移転や定数問題などを契機に、会派合流を交渉したが、実現に至っていない。さいたま自民は現職新人の計15人、自民さいたまの現職7人、自民系無所属1人が出馬する予定。自民党県支部連合会は22年12月21日、自民系22人を公認した。

 公明は現職11人のうち9人が出馬し、桜区と南区の現職が引退の意向。後継の新人が決定し、会派としての議席維持を目指す。

 共産は現職7人のうち5人が出馬し、北区と浦和区の現職が引退を表明。後継2人が決まり、議席のない西区と大宮区にも新人を擁立する。

 さいたま未来は地域政党を設立。現職2人を含む4人が立候補を準備している。

 無所属2人も出馬の意向。

 日本維新の会は少なくとも新人6人を擁立する方針。前回は3人が出馬して落選し、初めての議席獲得を目指す。

 国民民主党は南区で元職1人を擁立する方針。

 市議会は12月定例会で、議員定数の条例を改正。緑区が6、桜区が4に1増1減された。緑区は自民、公明、共産の現職4人と立民、維新の新人が立候補を準備。桜区は自民、立民、共産の現職4人に公明、維新の新人が1人ずつで、激戦となる見込み。

 女性議員は現在、定数60のうち12人の20%。出馬準備をしているのは、立民が現職4人、新人3人の計7人。自民は現職1人。公明は現職1人、新人1人の計2人。共産は現職3人、新人2人の計5人。無所属の現職1人となっている。

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