がんのこと、ニヤニヤ聞いてくる人がいる どうすれば? /3年後に両側乳がんに・・・そしてコロナ 両側乳がんになりました178

次の誰かのためにと綴っています。

2023年もあけました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

ネットで便利になったので年明けはシンガポールの花火を見ていました。どんな一年になるでしょうか。https://www.youtube.com/live/y0G3Nb1Oj6M?feature=share

父を亡くして32年、新聞記事がきっかけで父を知る方からのご連絡をいただいた話をしました。https://sodane.hokkaido.jp/column/202212301930002921.html

ご縁がつながるといろいろなことが起きるなと今年もわくわくしたいと思います。よろしくお願いします!

46歳女性

『一人じゃないという言葉にとても救われました。43歳のときに左胸温存手術を受け、46歳の今年、右胸全摘という異時性両側乳がんと言われました。退院後2週間後にコロナに罹患。しんどいしんどいと思っていましたが、回復し、今は元気に働けています。周りに感謝しつつ、前向きな情報を受け入れて、これからも進んでいこうと思えました。ありがとうございます。』

メールをありがとうございます。退院後にコロナにもり患され、おつらい思いもされておられたと思います。前へ一歩進まれている姿が想像でき、私も勇気をいただきました。ちょっとずついきましょうね。

40代女性

『46歳で両側乳がんの告知を受けて、抗がん剤。おととし4月に両側全摘。放射線、抗がん剤、ホルモン治療を服用し、1年半過ぎたところです。イライラ、のぼせなどの副作用を抑える漢方薬、別の病院で中性脂肪の薬、ストレートネックからくる頭痛薬なども服用しています。仕事内容も部署が変わり、ガラっと環境が変わり(人間関係も)上司も違うので、また一から上司に病気の説明や今の状況を理解してもらうのが難しく、仕事復帰=完治(見た目じゃわからない)と思っている人が多く、ヘルプマークをつけるようにしてからは何も言われなくなりました。興味本位でニヤニヤ聞いてくる人、、、どこにでもいるんですね。治療中は余裕がなく、うまくかわせませんでした。家族が普通に接してくれてそれが救いです。

生きるって当たり前じゃないんだな、と感じ、一日一日を大切に、今できる頃は先延ばしになるべくせず、いつどうなっても後悔しない生き方が目標です。』

いわゆる フルコースの治療、大変だったと思います。働かれているなかで様々な思いもあったかと思います。書かれてはいませんがご苦労があったのではないかと想像します。

この方からご質問をいただきました。『職場のひととか人間関係どうしてました?』と。

ホントに悩ましいですよね。私の場合は恵まれていたと申しますか、そもそもメディア企業でがん患者を蔑視するようなことはあってはならないわけでして。それでも社内のサバイバーのみなさんは多かれ少なかれ困難は抱えておられたのでそれをひとつひとつ聞きながら、自分も構えていた、、というのが現状でした。社内外問わず、過剰に心配される方と、今回の方のように興味本位で、という方も中にはいます。あとは、周りに患者さんがいない方だと言葉がちょっとずれていたり、も。

「私の友人で治った話」、逆に「私の友人で亡くなった話」、どっちも聞きますよね。ちゃんとしたそういったトークをするのが正しいタイミングでその話を聞くのであれば納得できるのですが、そうでなくて、励ますためとかにはどちらの話も不要といいますか・・・。

子どもはがん教育が始まっていて、、(まだ問題はありますが)オトナは検診、検診とは言われる。でもいざがんになったときの知識が圧倒的にかけていて対処に困り、たとえ自分でなくても会社の人や家族に患者がいたときにも慌ててしまったり、対応できない、という課題があります。

昨年末に日本対がん協会のがんサバイバークラブさん、一般社団法人 がんと働く応援団さんと一緒に共同でアンケートをとりました。(この場にて753人のサバイバーのみなさまに感謝いたします。)委員をさせていただいている、がん対策推進講義会へ提出してサバイバーさんの声を届けたいと行いました。

詳しくはまた追ってお届けしたいのですが、いまだネガティブな空気が広がる、社内風土の中でいろいろなご苦労が書かれていました。

『カミングアウトを止められた』→なんでやねん、ですよね。空気が悪くなる、ってなんだ、と。ちゃんと説明してわかってもらったほうが前に進む気がします。

逆に『上司に勝手に病気を公表された』例も。

『がんイコール死と考える人、自分の不注意でがんになったと思っている人、検査結果を毎回聞いてくる無神経な人がいて、対応に困った。気が動転して誰にどこまで話せばいいのか判断できなかった』という方も。

『知らせていない上司から連絡がきて不快だった』『限られた人にしかがんを伝えていないので体調に無理をすることがある。どこまで我慢するのかは自分自身の戦いでもある』というお気持ちも。

全部、わかる。

皆さんからの声を全部、ここでお届けしたい、と思います。

みんないろんな事情で悩みがある。でも後悔しない生き方をしたい、サバイバーさんの気持ちに勇気づけられる2023年のスタートです。

乳房再建への正しい理解を

正しい『乳房再建手術への理解』などを目指して活動するE-Bec(エンパワリング ブレストキャンサー)さんがオンラインセミナーを開催されます。

E-Becさんは全国をキャラバンされていて、今回は北海道編『乳房再建全国キャラバンin北海道』と題して、蘇春堂形成外科の矢島先生をお迎えしての講演です。1月15日(日)の12時から午後2時まで。2部制になっていて、第一部は講演と質疑応答、第2部は少人数で先生や再建経験者に直接質問ができるものです。

私もお手伝いすることになっております。北海道の再建の現状やいまの状況などもわかりますし、オンラインですので特に前半はお顔だしの必要もないので安心できます。

このイベントに限らず、よくオンラインイベントで伺うのは、その地域外からの参加者が多い、ということ。情報は知りたいけれど周りにお話ししていないので、、という方はエリア外のイベントでお話し聞く、というかたも多いそうです。そして、今、術前治療をされていて、手術はまだ先、という方も再建について知識を得て置くというのもよいのではないでしょうか?

第22回E-Becオンラインセミナー『乳房再建全国キャラバンin北海道』

2023年1月15日(日)12時~午後2時

第1部『乳房再建の現状について』

講師:蘇春堂形成外科 院長 矢島和宣先生

ゲスト:阿久津友紀(おっぱい2つとってみた 著者)

第2部『エキスパートに聞く!zoomミーティング』

参加費:第1部のみ:500円 1部・2部共参加 1500円

申し込みは1月14日前日まで!

https://ebeccaravan0115.peatix.com

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