「徳川家康ゆかりの地」期間限定の御城朱印を販売 福井県の若狭国吉城歴史資料館、家紋「三つ葉葵」のデザイン

徳川家康ゆかりの地にちなみ、2023年の1年間限定販売する御城朱印(右)=福井県美浜町佐柿の若狭国吉城歴史資料館

 徳川家康が美浜を訪れたことにちなみ、福井県美浜町佐柿の若狭国吉城歴史資料館は1年間限定の御城朱印「徳川家康ゆかりの地」を販売している。従来の字体を一新したほか、徳川家の家紋「三つ葉葵」を金色であしらった特別なデザインにしている。

⇒信長、秀吉、家康が揃い立った難攻不落の城

 1570(元亀元)年、国吉城は越前朝倉氏攻めの本陣として使われ、織田信長が豊臣秀吉や家康を率いて入城したとされる。3日間滞在し軍議を重ね、金ケ崎の退き口で京へ退却する際も1泊したという。

 同資料館の大野康弘館長によると、「退却する時は久々子・松原周辺で陣を張った」「秀吉と碁を打った石が残る」など、町内には数々の家康伝承が残るという。2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」放映を記念し、歴史をPRしようと企画した。

 御城朱印には「徳川家康ゆかりの地」「元亀元年(一五七〇)織田信長越前攻め本陣の城」などと記した。丸みを帯びた字体は地元住民に依頼したもので、中央の「佐柿国吉城」がおしゃれな仕上がり。「難攻不落」の銀色のスタンプも押してある。

 通常デザインに「卯」をあしらった謹賀新年版もあり、1月末まで販売する。ともに300円(税込み)。問い合わせは同資料館=電話0770(32)0050。

© 株式会社福井新聞社