メッツがコレア陣営との契約交渉にイライラ 白紙撤回を検討中か?

「SNY」のアンディ・マルティノ記者がメッツの内部事情をよく知る関係者から聞いた話として伝えたところによると、メッツはカルロス・コレア陣営との契約交渉について非常にイライラしており、12年3億1500万ドルの合意を完全に白紙に戻し、撤退することも検討しているようだ。マルティノ記者は「交渉は継続中であり、完全に決裂したわけではない」と伝えているが、身体検査で右足首の懸念が明らかになっているにもかかわらず、強気な姿勢を崩さないコレア陣営のスタンスに嫌気がさし始めているのかもしれない。

コレアは今オフ、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となり、ジャイアンツと13年3億5000万ドルの超大型契約で合意。ところが、身体検査をクリアすることができず、当日になって入団会見が延期され、コレア獲得を熱望していたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがその隙を突いて12年3億1500万ドルをオファーし、獲得に成功した。しかし、コレアはメッツの身体検査もクリアできず、契約条件の見直しを強いられることに。メッツとの契約合意からすでに2週間近くが経過しているが、正式な契約成立には至っていない。

コレアはアストロズのマイナー時代に手術を受けた右足首の状態に不安を抱えているとみられる。ただし、メジャー昇格後に右足首の故障で戦列を離れたことは1度もなく、代理人のスコット・ボラスはそれを根拠として「カルロスの右足首に問題はない」と主張。コレア陣営としては、メジャー昇格後に右足首の故障歴がない以上、右足首の状態を理由に契約条件を引き下げられることは納得がいかないのだろう。

「ニューヨーク・ポスト」によると、コレア陣営はメッツとの契約交渉が進まないなかで、他球団との話し合いを再開しているという。少なくとも1~2球団がコレア陣営と接触しているようだが、そのうちの1球団はコレアが昨季所属したツインズであるとみられている。メッツを牽制するようなこの動きもメッツをイライラさせる要因の1つとなっているのではないだろうか。

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