“末も繁盛” 伝統行事「もぐら打ち」 子どもたちが玄関先をたたいて回る 松浦・星鹿地区

「もぐら打ち」の口上を述べながらわらを巻いた棒で玄関先をたたく子どもたち=松浦市星鹿町

 地面を棒でたたいて農作物を荒らすモグラを追い払い、無病息災や豊作を願う新年の伝統行事「もぐら打ち」が6日、長崎県松浦市星鹿町の星鹿地区であり、子どもたちが家々の玄関先をたたいて回った。
 地域の児童10人が参加。2班に分かれ、地区内の民家など合計約100カ所を巡り「祝いましょう 祝いましょう 祝いの餅をくれたなら 末も繁盛 世も良かろうー」などと口上を元気よく述べながら、わらを巻いた長さ約60センチの棒で、力いっぱい30回ほど地面をたたいた。
 市立星鹿小5年の山口花漣さん(11)は「たくさんたたくので腕はきついけど、もぐら打ちをした家の人から、ありがとうねと笑顔を返してもらえるので、やりがいがある」と話した。


© 株式会社長崎新聞社