「良い年を迎えて」 大みそか、棚田照らす灯籠 雲仙・千々石の農家ら

昨年大みそかの千々石町下峰地区のライトアップの様子(林田さん提供)

 雲仙市千々石町下峰地区の住民有志が31日午後8時ごろから、地元の棚田を約800個のペットボトル灯籠でライトアップする。点灯は4年目で、年ごとに灯籠が増え、輝きを増している。
 同地区は国道57号から見て山側にある。橘湾側の塩浜地区の有志が毎年実施しているクリスマスのライトアップに触発され、「下峰の棚田も照らして名物にしたい」と林田壮弥さん(26)ら地元農業者8人が中心になり、2019年からペットボトルで灯籠を手作りして取り組んでいる。
 灯籠は19、20年には約200個だったが、21年は市民に提供を呼びかけて約500個をともした。今年は提供がさらに増えて約800個が集まった。林田さんは「認知度が年々上がってきたと思う。明かりを眺め、良い年を迎えてほしい」と話している。
 31日午後1時ごろから下峰地区の棚田周辺に灯籠を置き始め、同8時ごろ点灯。設置の手伝いや明かりの見物に訪れた人たちに、ぜんざいを振る舞う。問い合わせは荒木政勝さん(電090.9594.0419)。


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