ジーエヌアイグループ<2160>、米国の医薬企業Catalyst Biosciencesを子会社化

ジーエヌアイグループは米国子会社GNI USA(デラウェア州)を通じて、米ナスダック市場に上場する米医薬企業Catalyst Biosciences, Inc.(CBIO、カリフォルニア州。売上高8億600万円、営業利益△96億5000万円、純資産47億2000万円)の株式85.18%を取得し、子会社化することを決めた。取得完了は2023年4~6月を予定。医薬品開発の中国子会社である北京コンチネント薬業有限公司(北京市。売上高73億8000万円、営業利益26億4000万円、純資産76億3000万円)の株式約340億円(約2億5700万ドル)相当を対価(現物出資)とする。これによりCBIOの傘下に入る北京コンチネントはCBIOを通じてナスダック市場で資金調達が可能となり、米市場向け医薬品開発の加速につなげる。

取引は2段階で行われる。ジーエヌアイはまず、B型肝炎に起因する肝繊維症治療薬候補「F351」に関して北京コンチネントが持つ権利(中国以外)をCBIOに約46億円で譲渡し、CBIOが新たに発行する普通株と優先株を得る。そのうえで、GNI USAを通じて行われる各種の手続きを経て、最終的に北京コンチネントをCBIOの子会社とすると同時に、GNI USAがCBIO株の85.18%を取得して筆頭株主となる。

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