3連休最終日 宮城県各地でにぎわい スキー場・イチゴ狩り・震災遺構

3連休最終日の9日、宮城県各地で多くの人でにぎわいました。大崎市のスキー場は多くの家族連れが訪れていて、今シーズンは前のシーズンよりも多い3万人の人出を見込んでいます。

大崎市のオニコウベスキー場です。12月16日のオープンから雪に恵まれ、現在の積雪は山のふもとで60センチ、山頂で130センチと8つある全てのコースで滑走可能です。

「標高が高くなるにつれてすごく(雪質が)サラサラして、とても滑りやすいなと思いました」

スキー場を運営するオニコウベ西條勲社長「感染者の数は非常に増えていますが、野外でもあるということで皆さん安心して滑っていただいているのではと思います」

今シーズンは電気代の高騰で夜の営業を休止していますが、雪に恵まれたことや新型コロナ対策の行動制限が出されていないことから、前のシーズンより6000人ほど多い3万人の来場を見込んでいます。

名取市下増田では9日、新たにイチゴ狩りができる農園がオープンし親子連れでにぎわいました。

「(連休中)友人が来たりして過ごしてたんですけれども、ちょうどイチゴ狩りが始まる日にちだったので子どもを連れて一緒に来ました」「イチゴおいしいです」「おいしいです」

こちらの農園では、酸味と甘味のバランスが取れた紅べにほっぺや、2022年に販売が開始された新品種のほしうららなど、最大で6種類のイチゴを1年を通して味わうことができます。

仙台空港から徒歩で約15分という立地から、農園では空港を利用する観光客を取り込みたい考えです。

ケロケロの杜山口睦美社長「コロナもあるので、なかなかどうなるのかというのは予想できないんですけれど、県外からだったり飛行機を利用したお客様もいらしてもらえるといいなと思います」

自治体が整備した震災遺構では唯一、津波火災の爪痕を残す石巻市の門脇小学校です。

9日も全国各地から多くの人が訪れ、当時のままの教室や、児童らの避難行動の記録などを見学していました。

「火災などで焼け落ちた天井とかがはっきり見えて、なんか、もう、何て言えばいいのか分かんない。(災害への)対策をもう1度考え直したりとか、確認しながら生活していけたらなと思いました」

東京から来た男性「必死で避難して、助かる命があり、それが今に続いているんだなっていうのを改めて知る、確認することができたなと思います」

施設では3月11日に向けて、追悼の思いと命の大切さを改めて伝えられるような企画の準備を進めたいとしています。

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