韓国でスラムダンク人気爆発でNOジャパン論争が再燃か 「安重根の映画も公開中だが...」

韓国で日本の漫画「スラムダンク」の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』が公開され、観客動員が好調だが、安重根の一代記を描いた『英雄』も公開中であることから、韓国のネット上では「NOジャパン」論争に再び火がついている。

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去る6日、オンラインコミュニティー・クリアンには「スラムダンク観てきました」という文章が投稿された。投稿者「NOジャパンということで、観るかどうか悩んだが、あまりにも意味のある漫画なので観ないというわけにはいかなかった」とし、「みんな、そのときになれば、大きな画面と迫力あるサウンドで観てほしい」と勧めた。この文章は様々なオンラインコミュニティやSNSで共有された。

一部のネットユーザーたちは「NOジャパンを強調しながらスラムダンクの感想を上げるって矛盾してないか」「今、英雄が上映中じゃなかったか?」「ここまで来るとジャパン=日本だと分らない奴もいるのではないか?」「自尊心もない犬や豚たちの選択的NOジャパン」、「NOジャパンしない人を殺すかのように攻撃していたコミュニティはどこにいった?」 などの非難の声が挙がった。

『英雄』と『THE FIRST SLAM DUNK』のポスター

NOジャパン運動(日本製品不買運動)は、2019年7月、日本政府が対韓国半導体素材輸出規制(輸出管理強化)をとった直後から起こり、ユニクロや日本車など様々な日本製品が被害にあったが、最近になって有名無実になったとの見方が大勢だった。

実際、昨年末から韓国人による日本への観光訪日が爆発的に増えており、コロナや日韓両国の政権交代などを経て、両国関係に変化の兆しがみられる。

一方、韓国映画振興委員会(KOFIC)の統計によると、スラムダンク劇場版THE FIRST SLAM DUNK』は公開初日の1月4日から9日までの6日間で、観客動員数は45万6702人を記録しており、日別順位(9日基準)では2位となっている。(※1位はアバター)

一方、抗日義士・安重根(アン・チュングン)の一代記を描いた『英雄』は、同じ期間の観客動員数が約46万人となっており、日別順位(9日基準)では3位となっている。日本の人気漫画が韓国の歴史上人物と「互角の勝負」をしている形だ。

安重根は大韓帝国時代の独立運動家。1909年10月26日にハルビン駅で伊藤博文を暗殺したことで知られる。1910年3月26日に絞首刑で死亡した。

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