韓国専門紙「トヨタがLGとEV電池生産で協力...今年上半期内に発表」「刀を抜いた」

トヨタが韓国の電池企業からEV(電気自動車)用バッテリーで協力するとの報道が出ている。

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韓国の有力専門紙「THE ELEC」は5日、(韓国の電池企業である)「LGエナジーソリューションと日本最大の完成車メーカートヨタの米国電気自動車バッテリー供給議論がスピードを出している」と報じた。

(THE ELEC当該記事URL:https://www.thelec.kr/news/articleView.html?idxno=19371)

続けて「両社の実務陣が合弁会社を含めて具体的な協議を進行中であることが5日に分かった」とし、「米国現地にバッテリー工場を合弁会社の形で運用すれば、20ギガワット時(GWh)規模が有力だ。 両社は上半期内にバッテリー協力に関する内容を発表するものと見られる」と伝えている。

LGESのバッテリー工場/LGES

LGエナジーソリューションは韓国LGグループが擁するバッテリー専門メーカーであり、EV用バッテリーで世界2位のシェアを占める企業だ。SNEリサーチによると、昨年1~9月累計の世界EV用バッテリー使用量においてLGエナジーソリューションは1位CATL(119.8GWh)に次ぐ2位(48.1GWh)となっている。

(SNEリサーチ記事URL:https://www.sneresearch.com/kr/insight/release_view/53/page/0?s_cat=|&s_keyword=#ac_id)

LGエナジーソリューションは昨年10月、ホンダと共同で44億ドルを投じ米オハイオ州にEV用バッテリー工場(40GWh規模)を建てることをすでに発表しているが、トヨタとの協力が事実であれば日本の二大自動車メーカーと手を組むことになる。

THE ELECは、トヨタがパナソニックとすでにバッテリー合弁会社を設立したことを挙げつつ、「北米電気自動車市場攻略のための刀を抜いたと見なければならない」とし、ハイブリッド主体だったトヨタがEV市場攻略のため本腰を入れ始めたという見方を伝えた。

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