沖縄コロナ831人感染 病床使用率は40%に インフル入院患者も急増、先週の3倍(1月11日朝まとめ)

 沖縄県は10日、新たに831人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県全体の病床使用率は40.5%になり、流行第7波の9月14日以来、40%を超えた。県内医療機関では季節性インフルエンザの入院患者も先週末から急増しており、医療負荷が徐々に高まっている。
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 新型コロナの新規感染者の年代別では20代が180人と最多で、続いて40代137人、30代123人、50代122人など。入院患者は273人で、県域別の病床使用率は本島44.2%、宮古15.2%、八重山27.8%だった。
 中南部地域では県対策本部の入院調整が徐々に難しくなっており、複数の医療機関に照会することも起きている。医療ひっ迫を抑えるため、入院待機ステーションでは10日現在、17人の患者を受け入れているという。
 一方、新型コロナだけではなく、季節性インフルエンザの入院も増えている。県内の27重点医療機関では10日午前11時時点で33人(軽症21人、中等症11)が入院している。インフルの入院患者は先週の十数人から約3倍となっている現状に、感染症医療確保課の國吉聡課長「急激に増えている」と危機感を示した。
 國吉課長によると、新型コロナとインフルの同時感染例の報告も数件受けており、同時流行を抑えるため「ワクチンの接種や『3密』回避、風邪症状がある場合には通勤や通学、会食を控えてほしい」と、呼び掛けた。
(嘉陽拓也)
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