鯖江でサバは取れないけれど…。福井県鯖江市の女子高生まちづくりグループ「市役所JK課」は、サバの水揚げで知られる青森県八戸市の女子高生グループ「JKChan」と連携し、両市の魅力を詰め込んだパスタソースの商品化に取り組んでいる。鯖江の伝統薬味「山うに」と、厳しい寒さで脂を蓄えた八戸のブランドサバをコラボ。今春発売を目指して試作を重ねており「サバのうま味が最高。山うにの辛さもクセになる」と仕上がりは上々だ。
「JKChan」は2021年に発足し、現在は2人組で活動。地元ラジオでの情報発信や、若者の投票率アップに向けた公開討論会などを行っているという。今回、“先輩”グループのJK課との交流も兼ね、両市の共通項「サバ」をテーマにした商品開発プロジェクトを持ちかけた。
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昨年1月ごろからオンラインで打ち合わせを重ね、世代を問わず手に取ってもらえるパスタソースを開発することに。八戸市の水産加工会社マルヌシの協力を得て試作を続けてきた。
先月22日にはオンラインで試食会を行い、両グループから8人が参加。ベースの味やサバの調理法が異なる4種類の試作品を食べ比べた。サバの食感や山うにの量、パスタとの相性などに関して意見を交わし、「蒸しサバ」を使った「白だし」ベースのソースで商品化する方向性を決めた。
パッケージデザインや商品名は今後、決めていく。「JKChan」のあんなさん(高校3年)は「青森と福井をつなぐ架け橋となる商品にしたい」。JK課のことねさん(福井高専3年)は「互いのまちの魅力を知って、広く発信するきっかけになれば」と話していた。