「自分がやりたいことを見つけて」国境なき医師団の医師が母校で授業

「国境なき医師団」の一員として、海外で活動している医師が11日、母校の基町高校で現地の医療状況について講演しました。

講演は基町高校の「職業探究セミナー」の一環として開催されました。広島市の麻酔科医師、西岡憲吾さん(66)が、2年生およそ60人に自身の体験を伝えました。

西岡さんは総合病院を定年退職した5年前から「国境なき医師団」のスタッフとして、パレスチナ自治区ガザや南スーダンなどで、8回にわたり医療援助活動をしてきました。

後輩たちに西岡さんは、「日本とは環境が違うので、現地の状況に合わせた医療提供が必要」などと説明しました。

医学部志望の生徒
「紛争地域でたくさんの人を公平に治療しているのを見て、『国境なき医師団』を目指してみたいなと思いました」

国境なき医師団・西岡憲吾さん
「自分がやりたいことを見つけて、それから大学を選んだりですね、将来の道を探してくれたらと思います」

西岡さんは今後も海外派遣スタッフとして活動したいと話しています。

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