日光市御幸(ごこう)町の「氷屋徳次郎」の製氷池で11日早朝、市の特選日光ブランドに認定されている天然氷の今シーズンの切り出し作業が始まった。
作業は全国から集まった協力者ら約30人で行われた。厚く張った池の氷をエンジンカッターやのこぎりで1枚約40キロの氷板に切り分けた後、木製のレールで滑らせて氷室に運んだ。
2月までに約4千枚、約160トンを切り出す。ゴールデンウイークごろから、北海道から九州まで全国に出荷される。
生産者で5代目の山本仁一郎(やまもとじんいちろう)さん(47)は「寒さも何とか続いて思った厚さには若干足りないが、物としては良い氷ができた。夏の暑い日にうちの氷を食べてほしい」と話した。