昆虫食の販売店、期間限定でオープン 宇都宮の東武百貨店

東武宇都宮百貨店宇都宮本店で17日まで販売されている昆虫食=11日午前、宇都宮市

 世界的な人口増加や気候変動などを背景に将来的な食糧不足が懸念される中、近年注目されている昆虫食を紹介しようと、東武宇都宮百貨店宇都宮本店に11日、昆虫食の加工品販売店がオープンした。17日までの期間限定。

 昆虫食を新たな食のレパートリーに加えるきっかけにしてもらおうと、同百貨店が食品イベントの一環として初めて企画した。昆虫食の製造販売会社TAKEO(東京都台東区)が販売している。

 同社は国内外から仕入れた昆虫を加工した食品など約50種類を取り扱う。今回は広島こおろぎ(648円)など全国各地のコオロギや、バッタチョコレート(1280円)、タランチュラ(2890円)のほか、独自製法でタガメのエキスを抽出し、フルーティーに仕上げたタガメサイダー(480円)など約30種類を販売する。新商品「旅するコオロギ宇都宮 餃子(ぎょーざ)風味」(580円)も並ぶ。

 昆虫食は栄養価が高く、生産過程で排出する温室効果ガスが肉牛などに比べて少ないことなどから、国連専門機関が食糧問題の解決策として推奨。同社の担当者は「昆虫食に触れる機会はまだ少ないので、ぜひ来店して楽しんでほしい」と話している。

販売されているこおろぎなど=11日午前、宇都宮市
販売されているバッタチョコレートなど=11日午前、宇都宮市

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