沖縄コロナ1847人感染、病床使用率43% インフルとの「同時流行期」入りか(1月12日朝まとめ)

 沖縄県は11日、新たに1847人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週比812人(78.5%)の増加。県全体の病床使用率は43.3%で、日に日に割合が増えている。季節性インフルエンザの入院者数も増えており、同時流行期に入っているとみられている。県は12日に対策本部会議を開き、13日までの期限となっている対処方針の期限延長などを議論する。
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 感染症総務課の城間敦課長は「まだ警戒レベル判断としては(感染拡大初期の)レベル2の範囲」との受け止めを示した。一方で、感染者数増加に勢いがあるとし、「連休明けの受診と(成人の日の)20歳の集いで、(増加に)影響している可能性はある」と述べた。
 新型コロナの新規感染者を年代別でみると、20代が313人で最多。40代は290人、50代が256人、30代255人、10代253人と続く。入院患者は292人で、県域別の病床使用率は本島47.6%、宮古15.2%、八重山27.8%となっている。
 入院待機ステーションは、11日午前11時時点で18人の患者を受け入れている。確保病床数の目安となる医療フェーズは昨年12月21日の変更で、本島はフェーズ4、宮古と八重山はフェーズ3B。季節性インフルエンザの入院者数は11日午前11時時点で39人(軽症22人、中等症17人)となっている。
 城間課長は、過去2年で同時期に若い世代を中心にコロナの感染拡大があったとして「今年も可能性があり、警戒をしないといけない」とこれまで通りの感染対策を呼びかけた。
(金良孝矢)
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