熱々ぜんざいで“お福分け” 長崎・興福寺で鏡開き

長崎市の興福寺で11日、「鏡開き」があり、家族連れらが熱々のぜんざいを味わってこの1年の家内安全や無病息災を願った=同市寺町

 長崎市寺町の興福寺(松尾法道住職)で11日、鏡開きがあり、1年の幸せと健康を祈る多くの市民が熱々のぜんざいに舌鼓を打った。
 ぜんざいは大粒の大納言をふっくらと炊き上げ、黒糖と岩塩で味付け。本堂など28カ所にお供えしていた餅を砕き、香ばしく炭火で焼いてぜんざいに加え、100人分を用意した。
 同市千歳町の鈴木成子さん(72)は「すごく食べ応えがあった。健康第一で、趣味の計画がきちっとできるように」と抱負。境内を華やかに彩る餅花などの縁起物を眺めながら雰囲気を堪能していた。
 松尾住職(72)は「にぎやかに福を分け合って、隠元禅師の教えのように『みんな仲良く』1年を過ごしましょう」と話した。

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