イオン浦和美園、買い物客にぎわったキャンペーンは「110番通報体験」 小4女児が緊張も「自信ついた」

110番通報体験をする小学生=9日午前、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園

 1月10日の「110番の日」を前に110番の適切な利用について知ってもらおうと、埼玉県警浦和東署は9日、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園でキャンペーンを実施した。警察車両の展示や啓発品配布のほか、110番通報体験を行い買い物客らでにぎわった。

 体験では、交差点での交通事故や路上のひったくりなどの事件を想定し、地元の小学生らが実際に110番通報をして県警本部の通信指令課員に事案の概要や犯人などの特徴を伝えた。同区に住む小学4年生の鈴木志歩さん(10)は、当初は緊張した様子だったが同署員が助言すると的確に情報を話すことができた。体験を終えて「(通報は)大変だったが優しく対応してくれた」と振り返り「今後は何かあった時に自分から通報できる自信がついた」と笑顔を見せた。

 同署によると、昨年1年間に同署管内で受理した110番通報は約9400件で、一昨年よりも約600件増加したという。小林紀夫地域課長は「緊急時はちゅうちょなく110番してほしいが、そうでない時には警察相談専用電話(#9110)に電話していただくようにお願いしたい」と呼びかけた。

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