詐欺グループの構成員管理役2人を逮捕、新潟県内で多数のオレオレ詐欺に関与

新潟県警察本部

新潟北警察署、新潟警察署、新潟西警察署、新潟東警察署、刑事総務課および組織犯罪対策課の合同捜査班は12日までに、群馬県伊勢崎市在住で運送作業員の少年(19歳)と埼玉県深谷市在住で建設業の男性(31歳)を特殊詐欺(オレオレ詐欺)の疑いで検挙した。

運送作業員の少年は、ほかの少年(すでにオレオレ詐欺で逮捕)および氏名不詳者らと共謀し、2022年10月17日、複数人で孫や鉄道事業者職員になりすまして80歳代の女性宅に電話をかけ、「かばんをなくした。今日中に振り込む必要があるので、お金を用意してほしい」などと虚偽の内容を伝え、その後2回に渡り現金計270万円を受け取り騙し取った。

ほかにも、同月18日には80歳代の女性から現金120万円を、同月21日には80歳代の男性から現金300万円を、同月21日には80歳代の男性から現金合計230万円をそれぞれだまし取った。

なお、運送作業員の少年は、2022年11月10日および同月30日にも、いずれも詐欺事実で合同捜査班が逮捕している。

検挙された31歳の男性は、共謀者らと2022年10月20日、新潟市北区在住の70歳代の女性へ息子などになりすまして電話をかけ、「かばんをなくした。今日中にお金を用意してほしい」などと虚偽の内容を伝え、同日15時30分ころ、同僚になりすました前出の少年が、被害に遭った70歳代の女性から現金200万円をだまし取った。

警察が特殊詐欺事件の捜査を進める過程で事件が発覚し、逮捕に至った。

運送作業員の少年は詐欺グループの中で受け子の管理をしていたとみられており、建設業の男性は、同じく検挙された当該の運送作業員の少年を含む詐欺グループ構成員の管理をしていたとみられている。

新潟県警によると、検挙された運送作業員の少年は容疑について黙秘しており、建設業の男性は、「身に覚えがない」と否認している。

県警は、「今回の一連の事件では、息子や孫の名前を名乗っていない、いわゆる『オレオレ詐欺』だった。今回のように息子や孫の名前を言ってこない時は、確実に相手に名前を名乗らせてほしい。それから、すぐに話を鵜呑みにせず、電話を一旦切って、身内や警察に相談してほしい」と注意喚起を呼び掛けた。

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