すべての人が安心して暮らせる社会に 「ながさき・愛の映画祭」1月28、29日に開催

映画祭のPRをする儀間代表(中央)ら=長崎市役所

 性的少数者(LGBTQ)や技能実習生を描いた映画の上映などを通して、すべての人が安心して暮らせる社会を目指す「第7回ながさき・愛の映画祭」が1月28、29日に長崎市茂里町の長崎ブリックホールで開かれる。
 県内の性的少数者支援団体「Take it!虹」と実行委が毎年開催し、7回目。今回の上映作品は▽トランスジェンダー役に当事者を起用した短編映画「片袖の魚」(2021年、東海林毅監督、34分)▽米国の公立図書館を舞台に、職員とそこに逃げ込んだホームレスが繰り広げる人間ドラマ「パブリック 図書館の奇跡」(18年、エミリオ・エステベス監督、119分)▽実習先から脱走したベトナム人技能実習生のその後に焦点を当てた「海辺の彼女たち」(20年、藤元明緒監督、88分)の3作品。28日午後6時50分からは東海林監督のトークショーもある。
 このほかオリジナル企画として、参加者が見た目を隠して質問に答え、価値観の合う友達を探す「ベストフレンドマッチング」などを実施する。
 「Take it!虹」と実行委の代表を務める儀間由里香さんは「(イベントを通して)社会で多様な人と同居していると知ってもらい、どうやってみんなで暮らしていくか考えるきっかけになれば」と話した。
 前売り券は1作品につき1300円。メトロ書店などの市内プレイガイドとイベントサイト「Peatix」で販売中。当日券は1500円(高校生以下は700円)。問い合わせは実行委(電080.5264.1895)。

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