プレミアリーグ史上最も高額な「冬移籍」はこの10人

1月の移籍市場がオープンし、様々な動きが見られている。

ここでは、最も高額な移籍金が動いたプレミアリーグの冬移籍をとりあげてみる(放出のケースも含む)。

10位 フェラン・トーレス

移籍金:5500万ユーロ(77億円) 2022年1月、マンチェスター・シティからバルセロナに移籍

当時、前線の補強を必要としていたバルサは新エース候補に大金を投じた。

チャビ監督も「攻撃では3つのポジションでプレー可能であり、監督にとっては夢のような選手。得点を奪う能力や空中戦など非常に完成されている」と期待していた。

ただ、「困難な時期を過ごしたのは事実。人々は選手はみんなロボットだと思っているけれど…」と本人も語っているようにまだ大活躍には至っていない。

なお、ルイス・エンリケ前スペイン代表監督の娘と交際していることでも知られている。

9位 フェルナンド・トーレス

移籍金:5850万ユーロ(82億円)2011年1月にリヴァプールからチェルシーに移籍

リヴァプールのエースだった彼をチェルシーは当時の英国史上最高額で獲得した。

まだ26歳という若さだったが、ピークを過ぎていた感は否めず。チェルシーでは172試合で45ゴールに終わったものの、2011-12シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝には確かな貢献をみせた。

なお、本人はリヴァプール退団自体は悔いていないが、退団の仕方は悔いていると述べている。

7位タイ ジエゴ・コスタ

移籍金6000万ユーロ(84億円)2018年1月にチェルシーからアトレティコ・マドリーに移籍

ブラジル生まれながら、ポルトガルでプロになり、スペイン代表となった流浪のストライカー。ピッチ上での“凶行”で相手DFを震え上がらせてきた。

2014年にアトレティコから3800万ユーロ(53億円)でチェルシーに移籍するとプレミアリーグ優勝に貢献。だが、最終的にはアントニオ・コンテ監督と喧嘩別れし、古巣に復帰している。

昨年9月にウォルヴァーハンプトンに移籍し、プレミアリーグの舞台に戻ってきた。

7位タイ オスカル

移籍金:6000万ユーロ(84億円)2017年1月にチェルシーから上海に移籍

現役ブラジル代表が25歳という年齢で中国に“爆買い”されたことはサッカー界に衝撃を与えた。

実はアトレティコ・マドリーへ移籍する寸前だったが、週給40万ポンド(6000万円)という破格の給与を提示されると家族のことも考えて極東行きを決断したと明かしている。

その後、中国は外国人選手の年俸額を制限するなど急降下。昨冬にはバルセロナ移籍も噂になったが、実現しなかった。

6位 ブルーノ・フェルナンデス

移籍金:6300万ユーロ(88億円) 2020年1月にスポルティングからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍

近年最高の冬移籍のひとつ。

2018-19シーズンのスポルティングでMFながら32ゴールと爆発し、一躍移籍市場の目玉に。

トッテナムなども狙っていたが、ユナイテッドが大金で獲得に成功。瞬く間に絶対的な存在へと成長し、一躍世界的なビッグネームになった。

今季からユナイテッドでの背番号を8に変更している。

5位 ピエール・オーバメヤング

移籍金:6375万ユーロ(89億円) 2018年1月にドルトムントからアーセナルへ移籍

ドルトムントで香川真司とホットラインを形成した快足ストライカー。

アーセナルは若さを重視するクラブポリシーを破ってまで、当時28歳だった彼に大金を投資した。その投資に見合うだけの活躍を見せていたが、規律違反のためにキャプテンを剥奪されると契約解除で退団するはめに…。

その後、バルセロナを経て、宿敵チェルシーに移籍している。

4位 クリスティアン・プリシッチ

移籍金:6400万ユーロ(90億円) 2019年1月にドルトムントからチェルシーへ移籍

アメリカ代表の10番である彼もドルトムントで香川真司とプレーした選手だ。

当時20歳だったプリシッチをチェルシーが大金で確保するとその半年後の2019年夏に正式加入した。

2年目からはブルーズでも10番を託されたが、絶対的な存在となれていないことで放出説も浮上。指揮官交代でチームでの立場は変わったはずだが。

3位 エメリク・ラポルト

移籍金:6500万ユーロ(91億円) 2018年1月にアスレティック・ビルバオからマンチェスター・シティへ移籍

フランスからスペイン代表に鞍替えした左利きのセンターバック。

2018年冬、シティは当時のクラブ史上最高額となる契約解除料を支払い、ビルバオから彼を引き抜いた。

フランス代表のディディエ・デシャン監督からは重用されなかったものの、スペイン代表では主力としてEUROとW杯に出場。ジョゼップ・グアルディオラ監督も「現在最高の左CB」と絶賛している。

2位 フィルヒル・ファンダイク

移籍金:8465万ユーロ(120億円) 2018年1月にサウサンプトンからリヴァプールへ移籍

近年、世界最強センターバックに君臨してきたオランダ代表DF。

10代の頃から突出したフィジカルとポテンシャルを持っていたが、吉田麻也とともにプレーしたサウサンプトンで評価を確立すると、リヴァプールがクラブ史上最高額となる移籍金で確保した。

リヴァプールではCLやプレミアリーグ優勝に貢献し、バロンドール候補になるなど大活躍。もはや100億円以上の移籍金もバーゲン価格といえる。

1位 フィリペ・コウチーニョ

移籍金:1.35億ユーロ(190億円) 2018年1月にリヴァプールからバルセロナへ移籍

バルサがクラブ史上最高額の移籍金で獲得したブラジル代表MF。

退団するアンドレス・イニエスタの後釜として獲得されたが、期待に応えるプレーは見せられず。

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アストン・ヴィラにローン移籍した際、残り給与の支払いを放棄したことで、バルサから感謝された。

プレミア復帰で一時は復活したかと思われたが、その後、トーンダウン。怪我もあり、昨年のW杯出場を逃した。

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