「心ない発言ばかり」裾野市長の発言に“水浸し楽団”が強い憤り 静岡・スプリンクラー事故

2022年9月、静岡県裾野市の裾野市民文化センターのスプリンクラーが突然、作動して楽器などが水浸しになった楽団側が、裾野市長に対し「心ない発言ばかり繰り返す」などと強い憤りを示しました。

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スプリンクラーの作動で水浸しになった楽器(写真提供:シンフォニエッタ静岡)

この問題は2022年9月、裾野市民文化センターの大ホールで突然、舞台上のスプリンクラーが作動し、「シンフォニエッタ静岡」のメンバー5人がけがをしたほか、楽器が水浸しになったものです。

これまでに、シンフォニエッタ静岡は独自に設置した事故被害検討委で原因を調べていて、これまでに「スプリンクラーの誤作動の可能性が高い」との見解を示していましたが、2023年1月12日に行われた裾野市の定例会見の中で、村田悠市長は「楽団の事故調では、そのような考えがあるのだな、程度の受け止めです」などと発言していました。

市の調査も「遅々として進んでいない」

この発言を受け、13日にシンフォニエッタ静岡は「去年9月24日の事故発生以来、60名の被害者を抱えるオーケストラに対して心ない発言ばかり繰り返す裾野市長には強い憤りを覚えます。裾野市の施設で発生した事故の被害者にかける言葉ではありません」とコメントを発表しました。

その上で、いまだ見解を示さない裾野市の事故調査委について「遅々として進んでいないようですので、しっかり仕事をしていただきたいと考えています」としました。

シンフォニエッタ静岡側は現地調査の許可を裾野市側に求めていますが、未だに回答はなく今後も調査の実施に向けて働きかける方針だということです。

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