日銀「広島県内 景気は緩やかに持ち直し」 1月 金融経済月報

広島県内の景気について日本銀行広島支店は、「緩やかに持ち直している」との見解を示しました。

日銀広島支店は、1月の「金融経済月報」を発表しました。その中で、百貨店の来客数が増加し、冬物衣料が売れるなど、個人消費は持ち直しつつあり、生産も自動車が半導体の供給制約が和らぐなど、持ち直しているとして県内の景気は緩やかに持ち直しているとの見解を示しました。

一方、実質賃金は去年からマイナスに転じていて、今後も物価動向や新型コロナの感染状況、賃金の動向を注視する必要があるとしました。

日本銀行広島支店 井上広隆 支店長
「日常の買い物については、財布のひもが固くなっているように見受けられる。今後の所得環境、特に春闘での賃上げ状況に注目している」

また、5月のG7サミットについて今後、国際会議や観光客の誘致、県内産品の販路拡大など広島経済に新たな需要が期待されると述べました。

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