タランティーノがモリコーネ愛を爆発 「モリコーネ 映画が恋した音楽家」本編映像

「ニュー・シネマ・パラダイス」をはじめとする多くの映画音楽を手がけたエンニオ・モリコーネに迫る、ドキュメンタリー映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」(本日公開)から、6度のアカデミー賞ノミネーションの末、モリコーネに初受賞をもたらしたクエンティン・タランティーノ監督作「ヘイトフル・エイト」の音楽について語られるシーンの、本編映像が公開された。

生粋の“マカロニウエスタン”そして“モリコーネ”のファンとして知られるタランティーノ監督が、念願かなってオリジナルで作曲を手掛けてもらった「ヘイトフル・エイト」。モリコーネは、「荒野の用心棒」「続・夕陽のガンマン」などのマカロニ・ウエスタンとは異なる、ストラヴィンスキーのフーガの冒頭などクラシックを採用した。

A・デ・ローザは「タランティーノは(マカロニウエスタンの巨匠)レオーネ映画の大ファン。違う音楽を期待したはず」と語り、モリコーネは、「ウエスタンに復讐する気分だった」「つまり過去との決別だ」と明かしている。

モリコーネの音楽についてタランティーノは、「新たな地平が開けた」とコメント。ある授賞式の壇上で、「エンニオ・モリコーネは大好きな作曲家だ」「映画音楽、作曲家のレベルを超えている」「彼はモーツァルトであり、ベートーヴェンであり、シューベルトなのだ」と熱く語る姿も収められている。

2020年7月に91歳でこの世を去ったエンニオ・モリコーネは、生涯で500以上の映画やテレビ作品の音楽を手がけた。本作では、エンニオが作曲を担当したした45作品におよぶ作品の名場面や、クエンティン・タランティーノやクリント・イーストウッドなど70人以上の監督やプロデューサー、音楽家たちのインタビューによって、偉業の裏にある秘密を解き明かす。同時に、モリコーネのプライベートライフについてもコメントが寄せられている。監督を務めるのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」をはじめとするほぼすべての作品で、モリコーネが音楽を担当したジュゼッペ・トルナトーレ。

【作品情報】
モリコーネ 映画が恋した音楽家
2023年1月13日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
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