飛び乗ったエコノミーの苦い記憶 スピースは4年ぶり出場で好発進

パッティング好調のスピースが好発進(Ken Murray/Icon Sportswire via Getty Images)

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 初日(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

2019年以来の大会出場となるジョーダン・スピース。予選落ちを喫した4年前の記憶は、ある意味で鮮明だ。プレー内容へのいら立ちが募り、大会最終日の日曜日に予約していた米本土へ戻る便を待つ気にもなれず、空席を探して飛び乗った。プライベートジェットでの移動も珍しくないトップ選手とあって、エコノミー席を利用したのもこの時が最後だという。

そんなほろ苦い思い出も残る当地で初日に6アンダー「64」をマーク。クリス・カークらと並ぶ暫定首位で発進した。前半12番、1Wで放ったフェードボールに確かな手応えがあった。「まさに僕が目指してきたもの。これを続けられれば、本当に良い一日になるかもしれない」。残り80ydほどのセカンドをピンに絡めて2つ目のバーディを奪った後も勢いは衰えず、予感が的中した形だ。

「ここの練習グリーンはあまり好きじゃない」と話すが、その分、パッティングは準備段階から自分のストロークに集中することを心掛けた。後半に4バーディを追加し、「自信を持っていけたことが“グッド・パッティング・デー”につながった」と振り返った。

「ここで毎日5アンダーか6アンダーは出せると信じている。本当にうまくコントロールできている」と気合がみなぎる。2016年にはカパルアで「トーナメントofチャンピオンズ」を制覇。盟友のジャスティン・トーマスら過去6人が達成している“ハワイ制覇”に向け、好スタートを切った。

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