自民党の菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は13日、神奈川新聞社の取材に応じ、首相就任後も派閥会長を続ける岸田文雄首相に対して派閥政治からの脱却を促した。「(総理大臣は)国民のために先頭に立って汗を流すのが第一。歴代の総理大臣は派閥を離脱してしっかりと線を引いている」と指摘した。
菅氏は、岸田派会長を続ける岸田首相に「国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈した10日発売の「文藝春秋」のインタビューに触れ、「派閥政治をやりすぎると国民の声を聞かなくなる。そうしたことを言いたかった。自分が普段言っていることをそのまま書かせてもらった」と説明した。
その上で、派閥政治からの脱却について「総理大臣として先例がそうだったから。そこは岸田さんの判断でしょう」と付言した。