大学入学共通テスト始まる 福井県内は3大学5会場、3343人志願

警察官が警戒する中、試験会場に向かう受験生=1月14日、福井県福井市文京3丁目の福井大文京キャンパス

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが1月14日、全国の679会場で始まった。福井県内では福井大学、県立大学、福井工業大学の3大学5会場で計3343人(前年度比60人増)が志願している。15日まで。

 福井市の福井大文京キャンパスでは小雨が降る中、午前7時半の開場後、続々と受験生たちが構内に入った。各高校の教諭から励ましを受けながら試験室へ向かった。14日は地理歴史と公民、国語、外国語で、英語はICプレーヤーを使うリスニング試験もある。初日は午後6時10分に終了する。

⇒各会場はコロナやカンニング、安全対策に腐心

 昨年は東京都文京区の東大前で受験生らが刺される事件が発生し、会場となる各大学は警察と連携して受験生の安全を確保する。福井大文京キャンパスでは福井県警のパトカーが止まり、制服姿の警察官が警戒に当たった。

 全国の出願者は昨年より1万7786人減の51万2581人。新型コロナウイルス流行の「第8波」のさなかで、会場では感染対策を徹底。昨年の試験中に問題画像が外部流出したことを受けて不正防止策も強化された。

 共通テストを利用する国公私立の大学や短大は過去最多の870校。体調不良者や感染者らが対象の追試験は1月28、29日で、会場は全都道府県に設けられる。感染対策として、受験生には試験当日の朝に38度以上の発熱がある場合などは追試験を申請するよう求めた。

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