返礼品人気、見込み額が当初の3倍 愛川町ふるさと納税

愛川町役場

 愛川町は12日、同町のふるさと納税の本年度の寄付金見込み額が、当初予算の約3倍に当たる7969万5千円になった、と発表した。返礼品のうち、同町中津の外資系化粧品企業ラッシュジャパンのボディーソープや入浴料が人気で寄付金が伸びたという。

 町財政課によると、同町のふるさと納税の寄付金額は2020年度に996万円だったのが、同社製品が返礼品になった21年度には2544万円に急増した。この実績を基に本年度の一般会計当初予算では、寄付金額を2531万円と想定。だが、昨年11月から、ふるさと納税の大手ポータルサイトでも新たに同社の返礼品を扱うことになったことで、さらに申し込みが増えた。

 町によると、昨年12月末までの寄付金入金分では、返礼品全体のうち、同社の製品を希望する人が8割以上を占めた。町では寄付金をいったん福祉や感染症対策など4種の基金に積み立てた上、必要に応じて活用していく。

 今月12日に開かれた町議会臨時会では、寄付金増額分などを含む22年度一般会計補正予算案が提出され、可決された。妊婦1人当たり5万円の出産準備金、新生児1人当たり5万円の子育て応援金の給付なども盛り込まれた。

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