<レスリング>2023年の国際舞台が始動へ、キューバのオリンピック王者は67kg級…1.20~22アンリ・デグラナ国際大会(フランス)

 

 1月20日(金)~22日(日)にフランス・ニースで「アンリ・デグラナ国際大会」が予定され、2023年の本格的な国際大会が動き出す。フランス協会から主なエントリー選手が発表され、2021年東京オリンピックの男子グレコローマン60kg級で文田健一郎(ミキハウス)を破って優勝したルイス・オルタ・サンチェス(キューバ)が67kg級にエントリーしたことが分かった。

 同選手は、東京オリンピックのあと休養し、昨年の世界選手権は63kg級で復帰(3回戦敗退で7位)。動向が注目されていた。67kg級で2024年パリ・オリンピックを目指すことが濃厚となった。同級で2019年世界選手権を制したイスマエル・ボレロ・モリーナ(キューバ)は、昨年5月にメキシコで行われたパンアメリカン選手権の際に行方が分からなくなり、亡命を企てたと報じられている。

 同大会には、東京オリンピックで全競技を通じてウクライナ唯一の金メダルを獲得し、同国の国会議員でもある男子グレコローマン87kg級のジャン・ベレニュクもエントリーしている。

 男子フリースタイルでは、昨年の世界選手権92kg級2位のジェーデン・コックス(米国)、女子では62kg級で東京オリンピック3位・昨年の欧州チャンピオンのタイベ・ユセイン(ブルガリア)らがエントリー。オリンピック前年の国際舞台での闘いがスタートする。

▲67kg級へアップしてパリを目指すことが濃厚となったルイス・オルタ・サンチェス(キューバ)=UWWサイトより(撮影:Tony Rotundo)

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