30歳現役続行、12度目出走 森智(積水化学)今年も好走

12度目の出走となった1区森智(積水化学、左)が2区蔦野(諫早高)に10位でたすきをつなぐ=京都市

 中学2年から長崎代表に選ばれている森智(積水化学)は今回、エントリーが16度目で出走は12度目。昨年11月に30歳を迎えて引退も考え始めるようになったが「走ることを楽しめている今、やめてしまうのはもったいない」と現役続行を決め、今年も主将として郷土のチームを明るくまとめ上げた。
 昨年に続いて6キロの1区を担った。後方から落ち着いてスタートし、3キロ付近で4人の6位集団を形成する安定のレース運び。4キロ地点を過ぎて後ろのグループに吸収されて10位でたすきを渡したが、トップと33秒差、5位と3秒差の好位置で流れをつくった。
 長大付中、諫早高、大東大、そして現在の積水化学と各年代で長崎チームを背負ってきた。後輩に明るく声をかけるなど、雰囲気づくりにも欠かせないお姉さんは「来年、もう少し上位で戦えるように頑張っていかないとですね」と13度目の出走にも意欲的だった。


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