暴力団組長を逮捕、組員と出頭してきた…ビール瓶で殴られ負傷の男性に「うちと“こと”を構えるってのか」

吉川署=埼玉県三郷市上彦名

 埼玉県三郷市内で暴力団員が男性にけがを負わせたなどとして、吉川署は12日、傷害容疑で草加市稲荷町3丁目、指定暴力団稲川会系組織組員の男(56)を、暴力行為等処罰法違反の疑いで八潮市伊草、同組織の組長の男(60)を、それぞれ逮捕した。

 逮捕容疑は、10月30日夜、三郷市内の飲食店で県内に住む男性(57)に因縁をつけ、路上で、56歳組員が男性の顔や頭をビール瓶などで殴り、組長が「うちとことを構えるってのか」などと暴力団の威力を示し脅迫した疑い。男性は左頭部外傷など全治1カ月のけがを負った。

 同署によると、56歳組員は組長の組織の組員。暴力を受けた男性は組長と面識があったという。事件を受け、警察が捜査を進めていたところ、12日、2人が同署に出頭したという。県警は2人の認否を明らかにしていない。

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