住友生命の親子参加型スポーツイベントが14日、長崎県諫早市中央体育館で開かれ、体操男子個人総合で五輪2連覇を果たした同市出身の内村航平さん(34)が、子供ら約160人と一緒に笑顔で体を動かすことを楽しんだ。
住友生命が創業110周年の4年前から続けている社会貢献事業「スミセイバイタリティアクション」の一環で、長崎県での開催は3度目。感染症対策として午前と午後の2部に分け、イベント中もグループ別に休憩スペースを設けて間隔をつくった。
内村さんは午前の部の冒頭で「今年はうさぎ年。みなさんと跳びはねて楽しんでいければ」とあいさつ。参加者は入念に準備運動した後、マットの上で前転や後転、フラフープのくぐり抜けなどに挑戦した。盛り上がったのは、新聞紙を体の前につけて落とさないように走る「リレー競走」。子どもも保護者も苦戦しながら、懸命に前に進んでいた。
長崎市の大学職員、鈴木大平さん(39)は息子の春琉君(8)と参加。大平さんは「親子で過ごすいい機会になった。体中がもう痛いです」と笑顔を見せ、春琉君も「いろいろ難しかったけど楽しかった」と満足そうだった。
内村さんはこの日のイベントを通じて「シンプルに体操への興味に結びつかなくてもいい。まずは体を動かすことやスポーツの面白さを感じてもらえたら」と期待していた。