パワハラで部下が精神疾患発症 海自がキャリア幹部を懲戒処分 「ばかはばかなりのやり方があるだろう」と侮辱

海上自衛隊横須賀地方総監部

 パワハラで部下を精神疾患に追い込んだなどとして、海上自衛隊は17日、横須賀潜水艦基地隊(横須賀市)に所属する50代のキャリア幹部の男性を停職12カ月の懲戒処分とした、と発表した。ノンキャリアの幹部を見下すような発言も繰り返していたという。

 横須賀地方総監部によると、男性は2020年3月ごろから22年6月ごろまでの間、当時の所属部隊で、部下1人に対し、日常的に「ばかはばかなりの仕事のやり方があるだろう」「うそつき」などと長時間にわたって威圧的な言動を行い精神疾患を発症させた。

 また、別の部下のノンキャリア幹部(部内幹部)に対しても、「これだから部内は」と侮辱するような発言を繰り返すなどし、精神的苦痛を与えたばかりか、職場環境を著しく悪化させた。

 部隊の定期監察で、被害者とは別の複数の部下から報告があり、発覚した。調べに対し、「部下の能力が向上するように指導した」などと話し、深く反省しているという。

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