大河ドラマちなみ「家康弁当」 平塚の8飲食店が競作、2月に試食会

2月19日に開催する「競作・家康弁当大試食会」をアピールする、平塚市料理飲食業組合連合会の水嶋一耀会長(左)と市観光協会の松山明彦事務局長=平塚市役所

 神奈川県平塚市にゆかりのあるNHK大河ドラマの主人公・徳川家康にちなんだ地域活性化プロジェクトの一つとして、市内の8飲食店が独自のお弁当「競作・家康弁当」を創作する。時代考証を重ねた献立で、2月19日には大試食会を開催し江戸の食文化についての講演会なども併催する予定。関係者は「食を通じて家康と平塚の歴史について関心を深めてほしい」と参加を呼びかけている。

 家康が1596年に造営したとされる中原御殿(同市御殿)は鷹(たか)狩りの拠点や宿泊施設として使用され、今でも都内から県内へと延びる中原街道の語源にもなっている。今年の大河ドラマへの起用を見据え、観光庁の地域活性事業を活用して、昨年10月から準備を進めてきた。

 同プロジェクトを主導してきた市観光協会の呼びかけに、居酒屋や日本料理店、総合フードサービス事業者などが応じ、家康という共通テーマの下に各店が得意とする分野を生かした独自の弁当開発に着手している。

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