チェルシー、今季の補強で「成功した5名と失敗している5名」

今シーズンの開幕を前にロマン・アブラモヴィッチ氏がチームを手放し、新オーナーにトッド・ボーリー氏が就任したチェルシー。

その下で夏のマーケットと冬のマーケットを過ごし、多くの選手が獲得されていた。今回は『Planet Football』から「チェルシーが新オーナーの下で行った補強選手ランキング」を紹介し、その上位5名と下位5名をピックアップする。

ただ、まだ半年しか経っていない若手選手やジョアン・フェリックスに成功失敗を言うのもどうかと思わなくもないが…。

成功している5名

5位:カーニー・チュクウェメカ

加入元:アストン・ヴィラ

移籍金:1600万ポンド(およそ25.05億円)

昨年夏にアストン・ヴィラから獲得された19歳の選手。オーストリアで生まれたイングランド人の大型MFは、豊かな身体能力を備えながらもボールを持てるタレントだ。

今季はまだプレミアリーグで7試合しかプレーしていないが、19歳ということもあって多くの可能性を秘めており、この移籍金を超える価値になると予想される。

4位:ジョアン・フェリックス

加入元:アトレティコ・マドリー

ローン手数料:900万ポンド(およそ14.09億円)

アトレティコ・マドリーからこの冬に獲得されたジョアン・フェリックス。フラムとのデビュー戦でいきなり退場してしまったものの、それまでのプレーは可能性を感じさせるものだった。

レッドカードを受けて3試合出場停止となったものの、そのあとにはさらに多くのものをもたらしてくれるであろうと確信させてくれるようなプレーだった。

3位:オマリ・ハッチンソン

加入元:アーセナル

移籍金:フリー

まだ19歳ながらもジャマイカのフル代表に選出されている天才攻撃的MF。もともとはチェルシーのユースでプレーしていたが、その後チャールトン、アーセナルに所属。そしてプロ契約を結んでから昨年夏にチェルシーへと復帰してきた。

先日行われたマンチェスター・シティとの試合で途中出場を果たしてプレミアリーグにデビュー。そのプレーの可能性は非常に大きい。

2位:ブノワ・バディアシル

加入元:モナコ

移籍金:3400万ポンド(およそ53.23億円)

1月にチェルシーへと加入した最新補強の一人だ。左利きのセンターバックで、まだ21歳ながらもフランスで150試合近くの公式戦に出場してきた経験を持っている。

まだチェルシーのユニフォームを着ているのはまだ見られないものの、これがまともな補強であることは時を経て分かるはずだ。

1位:ラヒーム・スターリング

加入元:マンチェスター・シティ

移籍金:4900万ポンド(およそ76.71億円)

マンチェスター・シティで披露したようなフォームを再現するまでには至っていないが、それでもチェルシーが「爆買い」してきた補強の中では最も成功しているはずだ。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグをあわせて6ゴールを決めており、これはチェルシーでトップタイだ。もちろん、この価格を考えれば難しい成績だと言えるが…。

成功していない5名

5位:チェーザレ・カサデイ

加入元:インテル

移籍金:1500万ポンド(およそ23.48億円)

昨年夏にインテルのリザーブチームから加入してきた20歳の大型ミッドフィルダー。イタリアのU-21代表チームに入っている選手で、アンブロジーニやミリンコヴィッチ=サヴィッチなどに比較されているセンターハーフだ。

移籍金は最大2000万ユーロになると伝えられているが、まだチェルシーのトップチームでは出場機会がない状態だ。

4位:ウェズリー・フォファナ

加入元:レスター

移籍金:7000万ポンド(およそ109.59億円)

レスター・シティから獲得されたフランス人DFウェズリー・フォファナは、チェルシーがこのトッド・ボーリー体制で最も多くのお金を費やした選手だ。

しかしながら、彼は怪我でシーズンの大半を欠場しており、まだこの金額を正当化させるまでのものを見せていない。

3位:カリドゥ・クリバリ

加入元:ナポリ

移籍金:3400万ポンド(およそ53.23億円)

ナポリで長く活躍してきたセネガル代表の名ディフェンダーは、30代になってからチェルシーに加入。年齢を考えればかなりの移籍金で獲得された。

しかしながら、イタリア・セリエAで見せたようなトップレベルのプレーはまだチェルシーで再現されていない。かなり不安定なところがあり、今一つ成功したと言えない状況にある。

2位:マルク・ククレジャ

加入元:ブライトン

移籍金:5800万ポンド(およそ90.8億円)

もふもふの髪型を持っているスペイン人のサイドバックは、決して悪い選手ではないものの、5800万ポンドという移籍金を改めて聞くと「どうしたんだ」という額に感じる。

ベン・チルウェルの穴を埋めるために獲得されたものの、彼はなかなかいいパスをつけられず、成功したドリブルの数もブライトンの半分に減少している。

1位:ピエール=エメリク・オーバメヤング

加入元:バルセロナ

移籍金:1100万ポンド(およそ17.22億円)

アーセナルからバルセロナに移籍してから半年、ティモ・ヴェルナーの後釜としてチェルシーにやってきたオーバメヤング。ただ依然としてスターティングメンバーに入れない状況が続いている。

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チームでの立場に不満を持っているとも伝えられているが、1年で2クラブに所属したことから、バルセロナ以外に移籍することもできない。ここまでの不良債権になるとは…。

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