火災から国宝守る! 日光東照宮、自衛消防隊が訓練

五重塔前で行われた放水訓練

 26日の文化財防火デーを前に栃木県日光市山内の世界遺産・日光東照宮は17日、神職や警備職員などでつくる自衛消防隊の出初め式を行った。

 機動班の隊員ら15人が参加した。隊長の稲葉久雄(いなばひさお)宮司は「東照宮職員の第一の任務は重要文化財、国宝をしっかりと後世に伝えること」などと訓示した。

 その後、五重塔付近で火災が発生したとの想定で訓練を実施した。職員が大声で煙の発見を伝えると、ホースなどを手にした隊員がすぐさま集結。参拝者が行き交う中、隊員たちは手際よく連携し、放水などの初期消火の手順を確認した。

 東照宮は1956年に自衛消防隊を組織し、全職員が隊員となって有事に備えている。

五重塔前で行われた放水訓練

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