車へこんだ…対向車にコンクリ片を投げていた10~20代男ら、並走車にも投げる「カーチェイスしたくて」

現場となった国道4号=18日午後、春日部市豊野町2丁目(画像の一部を加工しています)

 埼玉県春日部市内の国道で昨年8月、走行中の車にコンクリートブロックを投げ付けて傷つけたとして、越谷署は18日、器物損壊の疑いで茨城県古河市上辺見、無職の男(22)ら同県の男4人を再逮捕した。4人はいずれも「間違いありません」と容疑を認めており、「カーチェイスを楽しむために対向車線ではなく、並走する車に投げ付けて楽しんだ」などと供述しているという。

 同署によると、再逮捕されたのは男のほか、犯行当時19歳だった古河市の無職男(20)、同じく同県境町の無職男(20)、同市の無職少年(16)の3人。

 再逮捕容疑は共謀の上、昨年8月15日午後8時半ごろ、春日部市豊野町2丁目地内の国道4号下り線を車で走行中、並走していた春日部市居住の会社員男性(55)が運転する乗用車にコンクリートブロック数個を投げ付けて車体右後部のドアなどを破損(損壊額合計18万4140円相当)させた疑い。男性にけがはなかった。

 同署などによると、4人は越谷市内の解体業者の元同僚。男性は被害に遭い、同日午後10時ごろに「車から物を投げられて車体がへこんだ」と110番した。車体のドアには数センチの傷が複数できており、被害状況からコンクリートブロックは拳よりも大きい物とみられるという。

 4人は同日、茨城県と千葉県の県境の利根川に架かる境大橋を走行中に対向車線を走ってきた車に対して、擦れ違いざまにコンクリートブロックを投げ付けフロントガラスを壊したとして昨年10月、茨城県警に器物損壊容疑で逮捕された。同11月には犯行当日に千葉県野田市の県道でも同様にコンクリート片を投げ付け、車のドアを壊したとして、同県警に再逮捕されていた。

 同署などはこのほかにも県東部で被害を複数件確認。4人は関与をほのめかしており、余罪やコンクリートブロックの入手経路などを調べる。

© 株式会社埼玉新聞社