「正しい努力方法見つけて」公務員からプロの道に マラソン川内選手が講演

「正しい努力方法を見つけることが大事」と語る川内選手=出島メッセ長崎

 公務員から2019年にプロランナーに転向した川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損害保険)の講演会が10日、長崎市の出島メッセ長崎であり、24年パリ五輪選考会となる今秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を得ている川内選手は「正しい努力方法を見つけることが結果につながる」と伝えた。
 同損保主催で地域貢献に取り組む全国行脚プロジェクトの一環。現役選手として各地で交流を深めている。35歳の川内選手は地方公務員の市民ランナーとしての活躍が注目され、14年の仁川アジア大会銅メダル、18年ボストンマラソン優勝など数多くの大会で入賞。その後、埼玉県庁を退職し、プロの道に進んだ。
 川内選手は自身の経験から「日本代表だけが世界につながっているわけではない」と強調。人生を懸けることに値する「世界」を見つけ出し、目標に合ったトレーニングと、挑戦することの重要性を説いた。
 川内選手は8日に壱岐市で開催された「壱岐の島新春マラソン大会」に6年ぶり2度目の招待選手としてハーフマラソンに出走。1時間6分15秒でトップゴールした後、小学4~6年生の男女各種目(計11キロ)にも参加し、周囲を驚かせた。

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