DX活用 地域づくり つの財団と佐賀の団体協定

DXを活用した地域づくりで連携していくことを確認した「つの未来まちづくり推進機構」と「鹿島DX研究会」の関係者

 都農町の一般財団法人つの未来まちづくり推進機構(つの財団)が、佐賀県鹿島市の有志でつくる鹿島DX研究会と、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した地域づくりに関する連携協定を結んだ。
 DXは、デジタル技術で暮らしや業務を変革させていくことを指す。両者は共に、デジタル庁の「デジタル社会推進賞」を2021年受賞し、これを機に交流を深めた。連携協定に基づき情報交換などに努める。
 同研究会では事務局を担う鹿島市社会福祉協議会が、DXを地域福祉の一環と捉えて高齢者のスマートフォン教室を開くなど主体的に活動。つの財団としては町社協との連携、高齢者のデジタル活用促進を図る参考になるという。
 一方の同研究会は、つの財団などでまちづくりに携わる仕事が、若い移住者を呼び込んでいる点などを都農町に学びたいという。
 連携協定締結式は15日に同町の多世代交流サロンであり、つの財団の水永正憲代表理事、同研究会の白川幸一郎会長らが出席。立会人を務めた総務省地域情報化アドバイザー・森戸裕一さんは「DXの『X』は地域や業種の違う者が交流してシナジー(相乗効果)を生むこと。人口10万人以下の自治体の中でモデルになっている都農町と鹿島市が連携する意味は大きい」と話した。

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