脂のったヒラメ 食べに来て 21日から「平戸ひらめまつり」

5キロ超のヒラメを抱え、「平戸ひらめまつり」をPRする後藤組合長(左)と藤澤会長=平戸市、志々伎漁協

 長崎県平戸市内の飲食店や宿泊施設でヒラメ料理が楽しめる「平戸ひらめまつり」(平戸観光協会主催)が21日に始まる。主要供給元となる志々伎漁協(志々伎町)で20日、初出荷式があり、関係者約20人が計約90キロのヒラメの初荷を載せたトラックを見送った。
 式は5年ぶりの開催。同漁協の後藤正喜組合長が「訪れる人に喜んでもらえるよう努める。まつりの盛会を祈念する」。同協会の藤澤美好会長は「漁協の協力で続けられている。平戸の良さをアピールしたい」とあいさつ。2人で重さ5キロ超のヒラメを抱え、「まつり」をPRした。
 同漁協では資源管理のため、市の支援などを受け年間2万尾の稚魚放流などに取り組んでいる。最盛期には100トンあった漁獲は減少傾向。1月6日早朝、刺し網漁が解禁され、4月上旬までの漁期で50~70トンを見込む。2月下旬からの産卵前は栄養を蓄えるため、脂がのって甘みが強く、特においしいという。
 まつりは冬場の誘客対策と地産地消の取り組みとして1996年から毎年開催。3月31日まで計19カ所で刺し身、茶漬け、すし、ピザやサラダなど工夫を凝らしたヒラメ料理が味わえる。問い合わせは平戸観光協会(電0950.23.8600)。


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