電動車両「グリーンスローモビリティ」の車庫完成 ソーラーパネル設置 佐世保・黒島

完成した車庫で行われた目録授与式=佐世保市黒島町(黒島観光協会提供)

 長崎県佐世保市の黒島に、電動車両「グリーンスローモビリティ」用の車庫が完成した。屋根に充電のためのソーラーパネルを設置している。
 電動車両は黒島観光協会(山内一成理事長)が、公共交通機関がない黒島で、観光客らに活用してもらおうと2021年12月に導入。定員7人で時速20キロ未満で走行するため、ゆっくりと島を周遊できる。
 雨ざらしの状態だったため、劣化を防ごうと車庫の設置を計画。せっかくなら燃料を“地産地消”しようとソーラーパネルの整備も決めた。整備費用には日本郵便年賀寄付金376万2千円を活用した。
 同町の黒島ウェルカムハウス近くに設置された車庫の前で目録授与式が行われた。山内理事長は「自家発電が可能で蓄電器もあるため、災害時に停電しても安心。引き続き二酸化炭素(CO2)排出削減で環境保全に努めながら快適な観光を届けたい」と話した。

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