献血不足 「コロナ感染後も基準満たせば可」 長崎県赤十字センターが協力呼びかけ

 今年に入り、長崎県内の献血協力者が不足している。県赤十字血液センターによると、今月1~18日の400ミリリットル献血で計画人数より約100人分足りていない。同センターは「新型コロナウイルスに感染したり濃厚接触者になったりしても、一定の基準を満たせば献血は可能」として協力を呼びかけている。
 全国的に厳しい状況が続いており、九州・沖縄では同期間に815人分不足しているという。今のペースで推移すると、今月末には医療機関への安定的な供給が厳しくなる見通し。
 同センターは不足の背景に「コロナに感染したり、ワクチンを打ったりしたら献血できないと考えている人が多い」とみる。
 コロナに感染した場合は症状消失後から4週間、濃厚接触者は最終接触日から2週間経過し、健康状態が良好であれば献血が可能。ワクチンについては、ファイザー製とモデルナ製は接種後48時間、アストラゼネカ製は接種後6週間を経過すれば可能としている。
 長崎市、佐世保市の献血ルームの受付時間は午前10時~午後5時半(土日祝は午前9時半~午後5時半)。


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