韓国紙「中国が作ったエクアドルの水力発電所、技術不足で崩壊危機」 韓国もラオスでダム崩壊過去

中国企業が建設したエクアドル最大の水力発電所が、完工から10年も経たずに崩壊の危機に瀕していることが分かった。

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韓国聯合ニュースは21日、米ウォールストリートジャーナル(WSJ)の20日報道を引用し、中国が一帯一路を目指し世界各地に建設した大型プロジェクトが真の技術力不足で、現地で問題を起こしている」と報じた。

聯合は、エクアドルで建国以来最大の建設プロジェクトだったコカコド水力発電所も正常な運営が不可能な状況となっているとし、同発電所は、エクアドルが27億ドル(約3500億円)の建設費のうち85%を中国開発銀行から借りて建設したと伝えている。

同ダムは2016年の完工直後から問題が発見され、「ダムで数千の亀裂が確認され、崩壊の懸念が提起された」(聯合)という。専門家は同ダムがいつ崩壊するか分からない状況だと証言している。

さらに、エクアドルの電力会社は中国が水力発電所に設置した8つの鉄製タービンでも1万7千個の亀裂を発見したとのこと。エクアドル政府は直接発電所を運営する前に、このような欠陥がすべて解決されなければならないという立場を示しており、「死んでも容認できない」という同国エネルギー長官の言葉を伝えた。

聯合はエクアドル以外にもパキスタンやウガンダで建設された水力発電所でも問題が生じているとするWSJの報道を伝えている。は、他の国々も同様の問題を経験していると伝えている。

一方で、韓国も海外で施行したダムが崩壊した事例がある。2018年7月23日、韓国企業であるSKエコプラント(施行)や韓国西部発電(運営)が関わったセピアン-セナムノイ(Xe Pian-Xe Namnoy)ダムが崩壊した。この事故により13の村が沈み、1300世帯が被害を受け、1万1000人余りが影響を受けている。

聯合の報道をみた韓国のネットユーザーからは21日13時25分現在で1040件という非常に多くのコメントが投稿されている。(以下ネイバーニュースコメント参照)

「こういうのを見ると、中国の実際のレベルをちゃんと分かっているのは、隣に住む韓国や日本ぐらいなのかもな」
「よく分かっていない国たちが、一帯一路を掲げる中国からお金を借りて港や発電所を作ってもらい、債務を返せず、中国所有に移ってしまった…」
「中国のすべての技術的スペックは大したことない。先進国の技術の外側だけをコピーしただけ…」
「中国に頼るとどうなるかの例」
「信じるべきものを信じないとな…」
「・・・一帯一路は借款を通じた新たな植民地戦略だ。これを批判する人が誰もいない」
「中国の技術はまだ信じられないな」
「…植民地時期に日本が我が国に作った発電所をみると、これをこの時期に?という疑問を持つ…いまでも丈夫だから」
「鉄鋼はポスコだ」
「…莫大な額の損害賠償を請求しろ」
「中国は中国だ」
「我が国は中国の借款がなくて幸い」
「やはり日本やドイツ、米国の技術者が仕事しないと。韓国や中国が作ると5年も経たずに耐えられず、陸橋が崩れ、マンションが崩壊する」

以上コリアエコノミクス編集部
※写真は報道と無関係です(@Pixabay)

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