待機料一部前払いへ 3年ぶり、少雪で除雪業者に 上越市

 上越市は20日、少雪のため、除雪業者へ待機料の一部前払いを決めた。全105業者に総額1億6600万円余りを支払う。待機料の前払いは、2019年から20年にかけての冬以来、3季ぶり。
 除雪に関する経費は燃料費やオペレーターの賃金、機械の整備費など多額に上るため、少雪による稼働機会の減少は事業者の経営を圧迫する恐れがある。本来、待機料は年度末に取りまとめて一括で支払うが、除雪車の稼働が少ないため、事業者の経営安定を目的に、今回は総額(約5億5000万円)の30%相当を前払いする。支払日は2月10日の予定。

国道18号の路肩除雪(中郷区、1月5日)

◇融資制度の利子補給支援 上越商工会議所
 上越商工会議所は、いわゆる「マル経融資」で運転資金の融資を受ける利用者に対し、0・4%の利子を12カ月分補給する。同会議所中小企業相談所は「事業者に対し、引き続きにマル経融資の活用を呼び掛けていく」としている。

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