バニャイアはゼッケン『1』を選択。2連覇を目指すドゥカティ・レノボ・チーム、デスモセディチGP23をお披露目/MotoGP

 1月23日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているドゥカティ・レノボ・チームはイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州に位置するスキーリゾート地で2023年のチーム体制発表会を開催し、ドゥカティ・デスモセディチGP23のカラーリングを公開した。

 2003年からMotoGPクラスに参戦しているドゥカティは、5年目となる2007年にケーシー・ストーナーが初のチャンピオンを獲得した。以降は惜しくもライダーズチャンピオンを逃していたが、2021年はコンストラクターズとチームチャンピオンの2冠を果たした。

2023MotoGP:フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)はゼッケン『1』を選択

 そして2022年シーズンは、フランセスコ・バニャイアが2勝を含む計10度の表彰台を獲得して年間タイトルを獲得。さらにはコンストラクターズとチームチャンピオンも獲得して、2007年以来の2度目となる悲願のトリプルクラウンを達成した。

 そんな3冠を達成し、ドゥカティに多大な貢献をもたらしたバニャイアが今年もドゥカティ・レノボ・チームから継続参戦する。最高峰クラス参戦5年目、そしてチームからの参戦は3年目を迎えるバニャイアは、タイトル防衛に向けて戦っていくことになる。なお、ゼッケンはパーソナルナンバーの『63』から変更し、チャンピオンナンバーである『1』を使用していく。

2023MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームが使用するデスモセディチGP23

 そしてバニャイアのチームメイトは、インディペンデントチームであるグレシーニ・レーシングMotoGPから昇格してきたエネア・バスティアニーニが務める。2022年シーズンは第1戦カタールGPから優勝を飾ると、シーズン中に4度の優勝を含む計6度の表彰台を獲得し、ランキング3位でシーズンを締めくくった。そんなバスティアニーニがジャック・ミラーの後任を務め、ドゥカティーワークスでバニャイアとともに2023年シーズンを戦っていく。

 また、チーム名は2021年シーズンから3年間タイトルパートナーを務めるコンピュータメーカーの『Lenobo(レノボ)』が引き続きスポンサーを務め、ドゥカティ・レノボ・チームとして参戦する。そして、テストライダーはミケーレ・ピロが継続する。

 発表会では、ドゥカティ・モーター・ホールディングCEOを務めるクラウディオ・ドメニカリ、ドゥカティ・コルセのゼネラルマネージャーであるルイジ・ダリーニャ、スポーティングディレクターのパオロ・チャバッティなどが登壇した。

2023MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームが使用するデスモセディチGP23

 その後はバニャイア、バスティアニーニともに登壇し、ドゥカティの2023年型MotoGPマシン、デスモセディチGP23をアンベイルした。マシンのカラーリングは、ドゥカティレッドとブラックで昨年と大きく変更はない。また、モンスターエナジーがスポンサーに加わり、アンダーカウルやゼッケンの下部、リヤにも掲げられている。

 同時に、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するAruba.it Racing – Ducatiの体制も発表された。2022年のタイトル獲得を果たしたアルバロ・バウティスタとチームメイトのマイケル・ルーベン・リナルディも登壇し、2023年シーズンを戦っていくドゥカティ パニガーレV4 Rもお披露目された。

2023MotoGP:フランセスコ・バニャイア、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)
2023MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームのテストライダーを務めるミケーレ・ピロ
エネア・バスティアニーニ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ミケーレ・ピロ、アルバロ・バウティスタ、マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing – Ducati)
2023MotoGP:フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)
2023MotoGP:エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)
2023MotoGP:フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)

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