2023年シーズンもF1のサポートイベントとして全14大会28レースで争われるFIA F2。1月23日にMPモータースポーツがユアン・ダルバラの起用を発表し、これで2023年シーズンに参戦する22名のドライバーラインアップが揃うこととなった。ここでは2023年シーズンのFIA F2参戦ドライバー、そして新人ドライバーのエントリー状況をお届けする。
2023年シーズンも11チームがエントリーするFIA F2だが、うち1チームに大きな変更があった。ドイツの非営利レーシングチームの『PHMレーシング』がチャロウズ・レーシング・システムのエントリーを引き継ぎ、同チームのサポートを受けるかたちで『PHMレーシング・バイ・チャロウズ』として参戦する。エントリー主体がPHMレーシングとなったことで、チーム国籍もチェコからドイツへ変更されている。
2023年シーズンを戦う22名のドライバーラインアップのうち、9名がFIA F2ルーキーイヤーを迎える。2023年シーズンの暫定のエントリーリストは下記のとおりだ。
■2023年FIA F2暫定エントリーリスト(編集部集計/1月23日時点)
Car.No Rookie Driver Team Program
1
デニス・ハウガー MPモータースポーツ レッドブル育成
2
ユアン・ダルバラ MPモータースポーツ –
3
エンツォ・フィッティパルディ カーリン レッドブル育成
4 ○ ゼイン・マロニー カーリン レッドブル育成
5
テオ・プルシェール ARTグランプリ ザウバー育成
6 ○ ビクトール・マルタンス ARTグランプリ アルピーヌ育成
7
フレデリック・ベスティ プレマ・レーシング メルセデス育成
8 ○ オリバー・ベアマン プレマ・レーシング フェラーリ育成
9 ○ ジャック・クロフォード ハイテックGP レッドブル育成
10 ○ アイザック・ハジャル ハイテックGP レッドブル育成
11
岩佐歩夢 ダムス レッドブル&ホンダ育成
12 ○ アーサー・ルクレール ダムス フェラーリ育成
14
ジャック・ドゥーハン ビルトゥジ・レーシング アルピーヌ育成
15
アムーリ・コルデール ビルトゥジ・レーシング –
16
ロイ・ニッサニー PHMレーシング・バイ・チャロウズ ウイリアムズ育成
17 ○ ブラッド・ベナビデス PHMレーシング・バイ・チャロウズ –
20 ○ ロマン・スタネ トライデント –
21
クレモン・ノバラック トライデント –
22
リチャード・フェルシュフォー ファン・アメルスフォールト・レーシング –
23
ファン・マヌエル・コレア ファン・アメルスフォールト・レーシング –
24 ○ クッシュ・マイニ カンポス・レーシング –
25
ラルフ・ボシュング カンポス・レーシング –
ルーキードライバーは全員2022年シーズンにFIA F3に参戦。さらに言えば、同年のFIA F3チャンピオンからランキング7位までがFIA F2へのステップアップを果たした。
2022年FIA F3王者のビクトール・マルタンスはARTグランプリから参戦。FIA F3シリーズ2位のゼイン・マロニーはカーリンから初のレギュラーシーズンを迎える(マロニーは2022年FIA F2でスポット参戦経験有り)。
FIA F3シリーズ3位のオリバー・ベアマンはプレマ・レーシングから、FIA F3シリーズ4位のアイザック・ハジャルはハイテックGPから、FIA F3シリーズ5位を獲得したロマン・スタネはトライデントから、そしてFIA F3シリーズ6位となったアーサー・ルクレールはダムスから参戦し、岩佐歩夢のチームメイトとなる。
FIA F3でシリーズ7位となったジャック・クロフォードはハイテックGPから、FIA F3シリーズ14位のクッシュ・マイニはカンポス・レーシングから、FIA F3シリーズ23位のブラッド・ベナヴィデスはPHMレーシング・バイ・チャロウズから参戦することとなった。
なお、2022年シーズンのFIA F2ランキング上位のうち、シリーズチャンピオンのフェリペ・ドルゴヴィッチはFIA F2を“卒業”し、アストンマーティンF1のリザーブドライバーに就任。
ランキング3位を獲得したリアム・ローソンは全日本スーパーフォーミュラ選手権へTEAM MUGENから参戦。ランキング4位を獲得したローガン・サージェントはウイリアムズのシートを獲得しF1へ昇格。また、レッドブル育成を離れたユーリ・ビップス、インディカー・シリーズに参戦するマーカス・アームストロングもFIA F2を離れている。
2023年FIA F2開幕戦は3月3〜5日に、F1バーレーンGPのサポートイベントとしてバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。