ひきこもり、横浜で推計3万3千人 4割はコロナ禍での外出自粛が契機に

横浜市役所

 横浜市は、ひきこもり状態にある15~64歳の市民が推計で約3万3千人いるとの調査結果をまとめた。39歳までの若年層で約1.4%、40歳以上の中高年層は約1.5%が該当するという。回答者の約4割は、きっかけの一つに新型コロナウイルス禍での外出自粛を挙げた。

 調査は昨年7~8月に実施し、若年層と中高年層計2537人の回答を得た。国の定義に基づき、病気や障害などを理由とせず、ほとんど家から出ない状態が6カ月以上継続している人と、家族以外との会話頻度が低い専業主婦・主夫らをひきこもり状態とした。

 回答者のうち、ひきこもり状態に該当した若年層は15人。継続期間は半数強が「3年未満」、残りは「3年以上10年未満」だった。きっかけについては、半数弱が「新型コロナの感染拡大による外出自粛」を選択。「妊娠・出産・育児」「気力の低下」が続いた。

 中高年層でひきこもり状態に該当した回答者は22人。継続期間は半数強が「3年未満」だったが、「3年以上10年未満」が3割弱、「10年以上」が2割近くに上った。きっかけは「外出自粛」の4割弱が最多。次いで「気力の低下」「失業・退職」となった。

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