ツインズが外野手補強 ロイヤルズから2021年GG賞のテイラー獲得

日本時間1月24日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ツインズはロイヤルズとのトレードでマイケル・A・テイラーを獲得することで合意に至ったようだ。テイラーは2021年にゴールドグラブ賞を受賞した俊足好守の外野手。左打ちの外野手が多いツインズにとって、貴重な右打ちの外野手となる。なお、トレードの対価として、右腕スティーブン・クルーズ、左腕エバン・シスクという2人のマイナーリーガーがロイヤルズへ移籍する予定であることが報じられている。

現在31歳のテイラーはロイヤルズと2年900万ドルの契約を結んでおり、今季が契約最終年となる。メジャーデビューした2014年から2020年までナショナルズでプレーし、2019年にワールドシリーズ制覇を経験。ロイヤルズ移籍1年目の2021年はセンターで守備防御点+19の好守を見せ、自身初のゴールドグラブ賞を受賞した。昨季は124試合に出場して打率.254、9本塁打、43打点、4盗塁、OPS.670を記録。2年連続のゴールドグラブ賞は逃したが、前年に続いて守備防御点+19と好守は健在だった。

ツインズは左翼ジョーイ・ギャロ、中堅バイロン・バクストン、右翼マックス・ケプラーで外野のレギュラーが固まっており、テイラーは現時点では「4人目の外野手」という位置づけ(ケプラーにはトレードの噂あり)。ただし、ギャロとケプラーは左打者であり、バクストンは故障リスクの高い選手のため、テイラーには対左腕時を中心にある程度の出場機会が与えられる見込みだ。また、ツインズの40人ロースターに登録されている外野手8人のうち、右打者はバクストンとギルベルト・セレスティーノの2人しかおらず、テイラーはチーム内で貴重な右打ちの外野手ということになる。

ロイヤルズへ移籍する予定のクルーズは23歳の右腕で、昨季はマイナーAA級で46試合に登板して56イニングを投げ、1勝4敗4セーブ、2ホールド、防御率5.14、72奪三振を記録。「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングではツインズの28位にランクインしている。一方、シスクは25歳の左腕で、昨季はマイナーAA級とAAA級の2階級合計で50試合に登板して63イニングを投げ、5勝1敗1セーブ、10ホールド、防御率1.57、76奪三振の好成績を残した。

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