入試に影響も…「殺害予告」FAXで埼玉の140校が休校 届かなかった県立高2校は通常授業を実施

埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 24日の未明、埼玉県立高校136校と市立高校1校に、生徒や教員を殺害する内容のファクスが届いた。県教育局は同日、ファクスが届いた学校に原則臨時休校とするよう指示し、近隣の学校などを含む計140校が休校した。県警は威力業務妨害などの疑いで捜査している。

 県立学校人事課などによると、「本日13時34分までにお金を振り込まなければ、生徒や教員を殺害する」などとワープロ打ちされたファクスを、特別支援学校を除く県立高校136校と市立川越高校が受信した。県立伊奈学園中学や近隣の特別支援学校など、ファクスが届いていない3校を含む139校が臨時休校になった。市立川越も午前11時ごろに生徒を帰宅させ休校とした。

 県立高校2校はファクスが届かず、通常授業を行った。特別支援学校高等部職業学科2校、高等部分校3校は、同日実施予定だった入学試験の追試を中止。25日の実施に向けて調整している。

 不審物や実際の被害は報告されていない。25日以降は、全ての学校で通常通り授業を再開する予定。今後の対応などについては県教育委員会で検討される。

 近隣都県にも同じ内容とみられるファクスが届いているが、臨時休校などは実施していないという。

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