ホワイトソックスの右腕クレビンジャーにDV疑惑 MLB機構が調査

メジャーリーグ公式サイトでホワイトソックスを担当するスコット・マーキン記者がメジャーリーグ機構の広報担当者に確認した情報によると、メジャーリーグ機構はホワイトソックスの先発右腕マイク・クレビンジャーのDV疑惑について調査を行っているようだ。クレビンジャーには生後10ヶ月の娘とその母親に対する家庭内暴力と児童虐待の疑いがあるという。ホワイトソックスは今オフ、クレビンジャーをFAで獲得したが、昨年12月にクレビンジャーと契約した時点では、このDV疑惑を把握していなかったとみられる。

クレビンジャーのDV疑惑は、米メディア「ジ・アスレチック」によって報じられた。24歳のオリビア・ファインステッドという女性(クレビンジャーの子供の1人の母親)が「ジ・アスレチック」とメジャーリーグ機構の調査官に対して身体的・言語的・精神的な虐待について詳細を説明し、この女性は自身のインスタグラムのストーリーでもクレビンジャーのDV疑惑について言及している。その説明によると、クレビンジャーは昨年6月に女性の首を絞め、さらに2週間後にはホテルの部屋で女性を平手打ちしたという。

ホワイトソックスは「メジャーリーグ機構とシカゴ・ホワイトソックスはあらゆる疑惑を非常に真剣に受け止め、ホワイトソックスはメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によって定められたDV規定を完全に支持しています」との声明を発表。「メジャーリーグ機構はこの疑惑が明らかになったあと、調査を開始しました。ホワイトソックスは契約時点でこの疑惑を把握していませんでした。メジャーリーグ機構の調査プロセスが完了するまでコメントを控えさせていただきます」とクレビンジャーのDV疑惑を把握していなかったことを明らかにした。

現在32歳のクレビンジャーは、昨季パドレスで7勝7敗、防御率4.33、91奪三振を記録。今オフ、1年1200万ドル+オプション1年の契約でホワイトソックスに加入し、今季は先発ローテーションの一角として期待されていた。DV規定違反で処分が科されることになれば、戦力構想が狂いが生じ、ホワイトソックスにとっては痛手となるだろう。

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